気仙らしい和風のたたずまいの中に在来工法の技術をふんだんに取り入れました

外観
格天井

格子(格縁)を天井面に升目に組んだ天井です。寺院などで使われた意匠で、現代でも和室の天井などに使われます。高度な技術が求められます。

造作家具 クローゼット収納

造作家具は、作り付けまたはオーダー家具とも呼ばれます。部屋の用途が決まっていればそれに合わせた家具を家の中に収めてしまいます。

造作家具 押し入れ収納

室内の内装に合わせデザインするので、幅や奥行きが短すぎたり、長すぎたり、色が気に入らなかったりということがありません。上の押し入れ収納は桐材を使用しています。

梁を露出させ、上下に空間を広げることで、開放感のあるリビング

2階建ての一部を吹き抜けにし、窓も大きくとることで開放感のあるリビングとなりました。柱と梁で家を支える在来工法ならではのデザインです。ツーバイフォー工法では2階を支える壁が不足するため、このようなデザインの建築は難しくなります。在来工法は、伝統工法とも呼ばれる工法ですが、デザインや設計までもが伝統に縛られるものではありません。むしろ、自由度が高い工法であると考えます。

リビングからの床を統一し、段差をなくすことで違和感のない導線が生まれます

洗面所であり、脱衣所であるスペースは、洗濯設備も備えたユーティリティールームです。あえてこのスペースを広くとり、作業台を設置することで、家事の効率が高まります。洗って、干して、たたむといった作業がここで完結します。忙しいお母さんたちから高評価をいただいているデザインです。

採光の良い縁側で広々とした空間を演出

格子柄デザインの天井を持つこの住宅は、平成22年、設計と施工の2部門で、陸前高田市匠うるおい賞を受賞しました。

採光の良い南側全体を窓にし、内側には縁側を設置しています。内側を閉めることで冷暖房効果が高まり、開放すれば広い空間が生まれます。

薪ストーブを設置し、煙突のとおる天井までの空間を吹き抜けにすることで開放感のある空間を創出しています。